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WIA 三国志 365

[Day 87] 関羽の千里行

掲載 記事番号 55302
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[Day 87] 関羽の千里行

三月 · 天下の二人 | 約三分の読み

삼국지 365 · Day 87 · Book 1「星が集まる」
삼국지 365 Day 87 헤더 일러스트
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延津(えんしん)の二度目の刃が、野原の上に、お置かれ給いたる明けたる日、関羽(かんう)の歩みが、千里(せんり)の路へと、お去り給いたり。

関羽が、曹操(そうそう)に、低き頭を、垂れつつ、申したり。

「曹将軍(そうしょうぐん)。劉玄徳(りゅうげんとく)の行方が、冀州(きしゅう)の袁紹(えんしょう)の幕屋の内側に、お置かれ給う事を、今日、お知り申し上げ申せり。三条約(じょうやく)の第三のひと行が、お動き給うべき席が、今日に、参(まい)り申せり。なにとぞ、わが歩みを、お解(と)き給え。」

曹操が、長き沈黙を、呑み込みたり。彼の口が、低きひと言を、漏(も)らしたり。

「雲長(うんちょう)。わが結は、今日、汝(なんじ)の歩みを、お解き給いたく、ござらず。されど、三条約の第三のひと行は、それがしの内側に、既(すで)に、お置かれおる結なり。今日、汝の歩みを、千里の路へと、お解き給い申さん。」

曹操が、使者(ししゃ)を以て、通行証(つうこうしょう)を、関羽に、お渡し申し給わざりき。されど、ひと領(りょう)の錦袍(きんぽう)と、ひと袋の金(きん)と、赤兎馬(せきとば)の鞍(くら)とを、関羽の前に、お置き給いたり。関羽が、頭を、垂れたり。

「曹将軍。今日のお下(くだ)しを、深く、お受け申し上げ申さん。ただ、通行証は、ござらざる故(ゆえ)、行く路の五(いつ)つの関(かん、五関)を、自(みづか)らの刃にて、お開(ひら)き給い行き申さん。」

曹操が、低き微笑を、浮かべたり。

「雲長。五関は、汝のひと結の下にて、開(ひら)かるる事と、為(な)り申さん。」

関羽が、赤兎馬の上に、上りたり。青龍偃月刀(せいりゅうえんげつとう)が、彼の肩の上に、掛けられおったのである。お二人の兄嫂(きょうそう)の車(くるま)が、彼の前に、置かれおったのである。歩みが、許都(きょと)の城門の外側へと、立ち出(い)でたり。

삼국지 365 Day 87 중간 일러스트

最初の関は、東嶺関(とうれいかん)にてあった。関の将(しょう)孔秀(こうしゅう)が、関羽の前に、刃を、上り掲(かか)げたり。青龍偃月刀の刃が、その頸(くび)の下に、ひと結、触れたり。東嶺関の門が、開かれたり。

二つ目の関は、洛陽関(らくようかん)にてあった。関の将韓福(かんふく)と孟坦(もうたん)とが、二つの刃を、上り掲げたり。青龍偃月刀の刃が、二つの頸の下に、次第に、触れたり。洛陽関の門が、開かれたり。

三つ目の関は、汜水関(しすいかん)にてあった。関の将卞喜(べんき)が、道僧(どうそう)の結の内側に、伏兵(ふくへい)を、隠しおったのである。関羽が、道僧普浄(ふじょう)の低きひと言にて、伏兵を、お察し給い、青龍偃月刀にて、卞喜の頸を、お収(おさ)め給いたり。汜水関の門が、開かれたり。

四つ目の関は、滎陽関(けいようかん)にてあった。関の将王植(おうしょく)が、夜火(やか)の計(けい)を、お置き給いたり。関羽が、胡班(こはん)の低きひと言にて、その計を、予(あらかじ)め、お知り給い、青龍偃月刀にて、王植の頸を、お収め給いたり。滎陽関の門が、開かれたり。

五つ目の関は、黄河(こうが)の渡し場の関にてあった。関の将秦琪(しんき)が、渡しの船を、お出(だ)し給わざりき。青龍偃月刀の刃が、その頸の下に、ひと結、触れたり。渡しの船が、川の彼方(かなた)へと、お動き出(い)でたり。関羽の歩みが、千里の路の終(おわ)りに、達しおったのである。

五関六将(ごかんろくしょう)の結が、関羽の青龍偃月刀の下に、次第に、置かれおったのである。千里の路が、かくして、お開(ひら)き給われたり。

Book 3 の八十七度目の夕が、黄河の渡しの船の上にて、しずかに、深まりゆきおったのである。千里歩(せんりほ、千里のひと歩み)の三字が、五関の六つの頸と、お二人の兄嫂の車と、ひと領の錦袍と、渡しの船とが、ひと席に、置かれたるひと息の種子として、植えつけられつつあったのである。Day 86 の 延津刃(えんしんじん)の二度目の刃が、今宵、千里のひと歩みの始まりの席に、置かれおったのである。

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삼국지 365 Day 87 마무리 일러스트
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✒️ 平訳家の一言 — 延三欽博士(Yeon Sam-Heum, Ph.D.)

ひと歩みが、千里(せんり)の路を、お開(ひら)き給い行く夕があり申す。五関のひと結が、歩みの前に、お置かれ給い、その歩みが、関々(かんがん)を、自(みづか)らの刃にて、お開き給い行く席にござる。今宵、貴方の夕にも、五関の結が、歩みの前に、お置かれ給いてはおらぬか。そのお開きのひと結を、しずかに、覗き見られてはいかがであろう。

📅 明日 Day 88:冀州のひと再会

「黄河の彼方(かなた)の冀州(きしゅう)の幕屋の内側にて、関羽の歩みと、劉備(りゅうび)の歩みとが、再び、お置かれ給う朝が、近づきおりたのである。」 — 平訳家 延三欽博士

平訳 — 延三欽 平訳家 · Sam H. Yeon, Ph.D. · 延三欽博士

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延三欽 平訳家

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