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WIA 三国志 365

[Day 62] 寿春の堅き城門

三月 · 天下の二人 | 約三分の読み

掲載 記事番号 53440
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[Day 62] 寿春の堅き城門

三月 · 天下の二人 | 約三分の読み

삼국지 365 · Day 62 · Book 1「星が集まる」
삼국지 365 Day 62 헤더 일러스트
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四方向の刀が、寿春(じゅしゅん)の城門の前に、到達したるその夕、寿春の城門が、堅く、閉ざされおったのである。

北には、曹操(そうそう)の本軍が、寿春の北門(ほくもん)の前に、陣を、置きたり。東門(とうもん)の前には、劉備(りゅうび)の歩軍と、呂布(りょふ)の騎(き)とが、共に、陣を、置きたり。南門(なんもん)のほうには、長江(ちょうこう)の水路に従いて、孫策(そんさく)の水軍(すいぐん)が、船を、浮かべたり。西門(せいもん)は、廬江(ろこう)の路を、塞(ふさ)ぎて、遺し置きたり。

寿春の城壁の上にて、袁術(えんじゅつ)の将・紀霊(きれい)が、四方向の旗を、望み見たり。紀霊が、低く、申したり。「三門を、固く、閉(と)ざし、西門を、ひと筋の路として、遺し置かねばならぬ。城を守る者には、ひと筋の道(みち)逃れの路が、必要なり。」袁術が、壇の上にて、その言を、聴きたり。袁術の両眼が、わずかに、揺れたり。「道(みち)逃れ」というひと言が、僭称の王の耳元に、初めて、低く、降り立ちたる夕にてあった。

四方向の将が、城門の外の席に、集(つど)いたり。北の曹操、南の孫策、東の劉備と呂布。四人の手が、同じ卓の上に、置かれたり。曹操が、先(ま)ず、言を、取り出(い)でたり。「天子の詔書の下にて、今日、四方向の刀が、ひと席に、集(つど)いたり。功(こう)の順を、争わずして、城門の縄を、共に、お破り申し上げ給え。」

孫策が、低く、続けたり。「南門の水軍は、それがしが、お担い申し上げ申さん。長江の波が、南門の壁の下まで、届きおれば、水攻(すいこう)の最初の手を、この南門に、降ろし申さん。」劉備が、続けたり。「東門は、我ら兄弟が、お担い申し上げ申さん。関羽と張飛との二振の武器が、東門の閂(かんぬき)を、お破り給うべし。」呂布が、続けたり。「東門の結を、わが方天画戟と、共に、お担い申し上げ申さん。今日の刀は、ひと方向を、共に、取る刀にござる。」曹操が、最後に、続けたり。「北門は、わが本軍が、お担い申さん。西門は、お遺し置き給え。道逃れの路が、ひと筋、ござれば、城内の人が、ひと歩み、いっそうに、動き申す。」

삼국지 365 Day 62 중간 일러스트

その夜、寿春の城内より、使者ひと人が、西門の裏路を、抜(ぬ)け出(い)でたり。使者の懐に、ひと張の書が、入りおったのである。書の最初の行に、かく、置かれおった。「袁術公が、ひと筋の道逃れの路を、お遺し給わんと致す。この路の末に、楊奉(ようほう)と韓暹(かんせん)の軍を、待機せしむべきとのひと行を、お上り給え。」使者が、旧き楊奉・韓暹の残党のほうへと、消え行きたり。

曹操の幕下の程昱(ていいく)が、低く、諫(いさ)めを、上りたり。「主公。寿春の西門が、開かれおり申す。城内の使者が、楊奉・韓暹の残党のほうへと、歩み行きおり申す。西門の後ろのほうを、満寵(まんちょう)に、お委(ゆだ)ね給え。道逃れの路の末にて、罠(わな)が、置かれねばならぬ。」

曹操が頭を、首肯したり。満寵が、三千の軽騎(けいき)を、西門の裏の山路に、隠(かく)し置きたり。寿春の城門が、堅く、閉ざされたるその夜、ひと筋の道逃れの路の末に、罠の最初の行が、しずかに、置かれおったのである。

寿春の城内にては、袁術が、壇の下へと、降り来たりて、帝服(ていふく)を、脱(ぬ)がずに、ひと夜を、過ごしたり。冕旒冠(べんりゅうかん)の玉佩(ぎょくはい)が、彼の顔の上にて、低く、揺れたり。十二筋の玉佩の中の、ひと筋が、しずかに、切れて、卓の上に、落ちたり。袁術の両眼が、その、ひと筋の切れを、深く、見下ろしたり。十二筋の冠の最初の結が、今宵、先(ま)ず、地に、降り立ちおりたのである。

Book 3 の六十二度目の夕が、寿春の堅き城門の前にて、しずかに、深まりゆきつつあった。寿城閉(じゅじょうへい、寿春の城が閉ざる)の三字が、三門の閉ざしと、西門の道逃れの路と、冕旒冠玉佩の切れとが、ひと席に、置かれたるひと息の種子として、植えつけられつつあったのである。Day 61 の 四刀会(しとうかい)の四方向の刀が、今夕、城門の前の卓の上に、共に、置かれおったのである。

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삼국지 365 Day 62 마무리 일러스트
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✒️ 平訳家の一言 — 延三欽博士(Yeon Sam-Heum, Ph.D.)

僭称の冕旒冠、その十二筋の玉佩の中の、ひと筋が、しずかに、切れて、卓の上に、落つる夕があり申す。その、ひと筋の切れは、城門の外の四方向の刀よりも、いっそうに、速やかに、その冠の結を、先(ま)ず、地に、お置き給わしむる徴(しるし)にござる。今日、貴方の夕にも、あまりに早く、お載(の)せ給いたる冠の筋が、もしや、先(ま)ず、切れおりてはおらぬか。その切れの結を、ひと結いっそうしずかに、覗き見られてはいかがであろう。

📅 明日 Day 63:十二筋の落下

「寿春の城内にて、冕旒冠の十二筋の玉佩が、ひと筋ずつ、切れて、卓の上に、落ち始めたり。十二筋の落下が、僭称の王の最後の息を、数えゆきおりたのである。」 — 平訳家 延三欽博士

平訳 — 延三欽 平訳家 · Sam H. Yeon, Ph.D. · 延三欽博士

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