本文へ移動
2026年10月17日土曜日 全記事 ログイン 会員登録 한국어 ENG 中文 日本語 Tiếng Việt
The Korean Today(コリアントゥデイ)海外支局 先着順 募集中! (新しいタブ)

WIA 三国志 365

[Day 31] 月下の女人

一月 · 星が集まる | 約三分の読み

掲載 記事番号 50615
🏯

[Day 31] 月下の女人

一月 · 星が集まる | 約三分の読み

삼국지 365 · Day 31 · Book 1「星が集まる」
삼국지 365 Day 31 헤더 일러스트

嘆中種(たんちゅうしゅ)のその夜が過ぎたる翌(あく)る日、王允(おういん)が動き始めたり。家の内の真珠数十粒を、職人に委(ゆだ)ねて、ひと頂(ちょう)の金冠を作らしめて、その金冠を、密(ひそ)かに呂布(りょふ)に送りたり。呂布が大いに喜びて、直(じか)に王允の家へ、感謝の挨拶に、来たったのである。王允が門の外まで進み出(い)でて、迎えて、後堂(こうどう)の上座(じょうざ)に座(ざ)らしめたり。

呂布が遜(へりくだ)りたり。「それがし呂布、相府の一将に過ぎ申さず。司徒は朝廷の大臣にて在(おわ)し申せば、いかでかそれがしを、かほどに盛大に遇(ぐう)し給うか。」

王允が笑みつつ答えたり。「今の天下に、別なる英雄、無く、ただ、将軍ひと方のみ、在(おわ)し申す。それがしが、将軍の官位を敬うにあらず、将軍の才を、敬うものにござる。」

呂布が、大いに喜びて、酒を、深く飲みたり。

酒が半(なか)ばに回りたる時、王允が、左右を退(しりぞ)かしめて、ひと、ふたりの侍妾(じしょう)のみを遺して、酒を勧(すす)めしめたり。「この子を、お連れ参(まい)れ。」暫(しば)しの後、二人の青衣(せいい)の侍女が、貂蟬(ちょうせん)を伴い来たって、出(い)でたり。貂蟬が、美しく装(よそお)いて、来(きた)りおったのである。呂布が驚きて、問いたり。「この方は、誰人(たれ)にて在らせ給うか。」「それがしの娘・貂蟬にござる。将軍がそれがしを、お慈(いつく)しみ給うを、親戚の心持ちにて、思いおる故に、今日、将軍と、お会わせ申し上げんと存ずるなり。」

王允が、貂蟬に呂布へと酒を、注がしめたり。貂蟬が杯を取りて、呂布の前へと、運びたり。二人の眼が、ひと息の間、互いに、交わされたり。貂蟬の眉の端が、揺れたり。呂布の視線が、その揺れを、逃さざりき。

王允が、半(なか)ば酒に酔いたるごとくに、口を開きたり。「この子の請(こい)を受けて、将軍と数杯を、共に召(め)し給え。我ら一家門が、皆な、将軍に頼(よ)りておる事を、申すなり。」呂布が、貂蟬に席を、勧(すす)めたり。貂蟬が、わざと内(うち)に入らんと致す素振(そぶ)りを為したり。王允が、阻みたり。「将軍は、我が最も親しき友(とも)に在らせ給う故に、子(こ)が席に座(ざ)したればとて、何の障(さわ)りがあらん。」

貂蟬が、王允の傍らに、しずかに座(ざ)したり。呂布の眼が、貂蟬の顔(かんばせ)より、離れざりき。数杯が、いっそうに、回りたり。王允が貂蟬を指しつつ、呂布に問いたり。「将軍。この子の顔を、いかに御覧じ給うか。」呂布が頭を深く、垂れたり。「この子の顔は、天下の灯(ともしび)にて、在らせ給う。」

삼국지 365 Day 31 중간 일러스트

王允が、笑みを浮かべたり。「将軍が、この子を、かほどに貴く、お見給うならば、それがし、子を将軍へと、献じ奉らんと致す。ただ、ひと事——吉日(きちじつ)を撰(えら)びて、婚礼(こんれい)の席を、別に整えねばならぬ故に、数日(すうじつ)の間、お待ち給われよ。その間、もしや、別なる方々が、子を、欲(ほっ)し給うとも、将軍のお名が、すでにこの席に、置かれおりたる故に、御憂(おうれ)い給うこと、勿(な)し。」

呂布が席より立ち上がりて、王允に二度、礼したり。「司徒の御恩を、この呂布、ひと生涯、忘れ申さず。」そのひと言の末にて、呂布の胸の内側に、小さき灯火(ともしび)が、点(とも)り上がりたり。貂蟬の顔が、その灯火の真ん中に、しずかに、置かれおったのである。

その夜、呂布が家へと戻り行きたる後、王允が、後園の月光の下へと、貂蟬を呼び出(い)でたり。月光が、牡丹亭の柱の上に、白く降り立ちおったのである。貂蟬が、その月光の下に、立ちおったのである。彼女の眼差しの内側に、昨夜のあの小さき暁の星が、なお浮かびおったのである。

「子よ。ひと席が、今や、始まりたり。明日以降の席にて、向こう側より、いっそう大いなる方が、汝を請(こ)い来(きた)るであろう。その席にても、今日の同じ結にて、答え給え。二人の真ん中にて、汝の二つの足が、二岐(ふたまた)の路を、同時に踏みゆく事と為らん。」

貂蟬が頭を深く垂れたり。「賤婢(せんぴ)、すでに、万死を約し奉り申せり。今宵、月光の下のひと女人が、その二岐の路の上に、立ちて居(お)り申さん。」

Book 2 「月下の女人」の最初の夜が、長安の後園の月光の下にて、しずかに開かれたり。月下女(げっかじょ、月光の下の女人)の三字が、嘆中種 の種子が、月光の下にて、ひと人の姿勢として、芽(め)を吹きたるひと息の種子として、植えつけられつつあったのである。Book 1 の三十の席が、今宵、ひと女人の二つの足の下に、しずかに、置かれおったのである。

—

삼국지 365 Day 31 마무리 일러스트
“

✒️ 平訳家の一言 — 延三欽博士(Yeon Sam-Heum, Ph.D.)

溜息の中の種子が、月光の下にて、しずかに芽を吹く夜があり申す。ひと女人の二つの足が、二岐の路の上に、共に置かるる姿勢の最初のひと息にござる。今宵、貴方の月光の下にも、二岐の路の上に、共に置かれたる二つの足が、もしやおありにならぬか。その並びの結を、ひと結いっそうしずかに覗き見られてはいかがであろう。

📅 明日 Day 32:ひと戟(げき)の距(へだ)たり

「呂布の戟と、董卓の席との間に、ひと距たりが、置かれたり。その距たりが、戟ひと振の長さにてあった。その戟の距たりの真ん中にて、ひと女人が、立つ事と為(な)るのである。」 — 平訳家 延三欽博士

平訳 — 延三欽 平訳家 · Sam H. Yeon, Ph.D. · 延三欽博士

© The Korean Today 無断転載・再配布禁止。

関連記事

延三欽 平訳家

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

韓国語を無料で学ぼう — あなたの言語で言語ごとに無料のYouTubeチャンネル。毎日新しい言語を追加中。 YouTube · @wiakoreanja ↗ソウルのホテルWIA Trip · 24wiatrip.com ↗